今日は「終身保険」を取り上げます。「終身保険」は話すことが多いので数回に分けて話をしますが、端折りたい人はまとめの回だけ見ればいいと思います。
のっけから投げやりな・・・ちゃんとやってよ!!
ちゃんとやるんだけど、やればやるほど沼にはまるから、自分にはどのケースが合うのかを判断してもらえればいいわけで、結果として読めばいいのはその関連項目だけってことになるから、まとめの回だけ見て、逆からこの回を見るって感じでもいいんです。
つまり、難しい話がいっぱいってことか・・・。覚悟します
終身保険とは
終身は「生涯」。つまり、終身保険は亡くなるまで続く保険のことです。ここでいう終身保険は生命保険のくくりですので、医療にかかわる終身の保障は医療保険の回で触れますので、混同しないようにしてくださいね。医療特約は終身保険の後のほうで出てきますが。
ちょっと、後半部分で一気に意味が分かんなくなったんですけど!!
一生涯続く保険で、ここで取り上げるのは生命保険ということだけ理解してもらって、先に進みますね。
終身保険の特徴はいくつかありますが、主に以下のようなものです。
- 加入時の値段のまま変わらない(更新という考え方がない)
- 一般的に低年齢のうちに入る方が安い
- 加入期間に応じて、解約返戻金が増えていく
- 解約返戻金相当額を担保に低利で融資をしてもらえる会社がある
- いろいろな特約がつけられるものが多い
- 終身払い、○○歳払込満了、一括(全期前納、一時払い)などの支払い方が選べる
解約返戻金って、今まで支払った保険料の全部もしくは一部が戻ってくるってことだよね。そうか、いずれ死亡保険金が払われる前提の保険が終身保険だから、解約すると積み立ててた保険金の原資を、その保険金の代わりに一部返してくれるわけだね。でも、既払い額(今まで払った金額)よりは少なくなることが多いみたい。
そうだね。最初から返戻金目的で入る人はいないと思うけど、いざというときに払ったものの一部が返ってくるのは大きいよね。でもその分毎月の支払額は高めになるね。例のごとく30歳男性で見てみよう。
カカクコム 終身保険30歳男性保険金額1000万円
あれ、金額が全然違うね??両方とも終身保険なのに?
これの一番大きな違いは、「払込期間」に違いがあることだね。次のコーナーでしっかり触れるね。
払込期間とは
払込期間とは、保険契約者が保険料を払い込む期間のことです。次のような種類があるから、どの方法で支払うのがいいかは検討だね。
- 全期払・・・保険契約中、ずっと保険料の払い込みを続けるもの。月払のほか年払もある。終身保険の全期は終身払い。
- 短期払・・・保険契約期間より払込期間が短いもの。保険は終身だけど、60歳払済(払込満了)というようなもの
- その他(一括)・・・一括で保険料を支払うものだが、「一時払」と「全期前納」にわかれる。
- 一時払・・・保険料を全額まとめて支払う。その分保険料が安くなることが多いが、所得税の控除は当年限りになる。
- 全期前納・・・保険料を一括して保険会社に収め、割引を受け、毎年保険料に充当していってもらう方法。所得税の控除は毎年受けられるが、一時払よりは保険料は高くなる。控除も考慮して、一時と比較してどちらが良いかの検討が必要。終身保険の全期前納の場合、終身払いに対しては金額、期間も確定できないので、○○歳払済に対しての全期前納という扱い。
どの支払方法にするか迷っちゃうな・・・どれがいいんだろう。税金のことについて詳しく教えて。
では、次回は税金面から保険のことを考えてみましょう